2024年度の資産運用状況(速報)
速報値は手数料等諸経費控除前の数値であるため、キャッシュバランスプランの利息クレジット計算に用いる指標利率(基金運用実績連動)とは誤差が生じることにご留意ください。
2024年度第2四半期
- 2024年度第2四半期(7月~9月)は、日銀による追加利上げ観測で国内金利が上昇する局面はあったものの、米国の物価指標が想定を下回ったことなどを背景に米国中央銀行(FRB)が0.5%の利下げを実施したことを受けて、主要国の金利が低下し、債券価格は上昇しました。株式指数については、米国の利下げを受けてソフトランディングへの期待が高まり外国株式指数は上昇しましたが、日本株式指数は8月の米国の景気悪化懸念などを受けて歴史的な下落幅を記録し、その後も円高や自民党総裁選などが重石となり、期を通じて下落しました。また為替は、米国の利下げを受けて日米金利差が縮小するとの見方が台頭したほか、これまでの継続的な円安の調整もあり、大幅な円安ドル高が進行しました。
- このような背景から、第2四半期末におけるリスク分担型企業年金の運用資産額は507.7億円、運用実績は四半期でマイナス0.29%、通期でプラス0.64%となりました。
- 当基金は引き続き中長期的な観点から運用を行い、資産運用の基本方針を遵守し、将来にわたって健全な年金財政を維持するよう必要な措置を講じてまいります。
2024年度第1四半期
- 2024年度第1四半期(4月~6月)は、米国でインフレの根強さを示す経済指標が相次いだことによる早期利下げ期待が後退したことに連れ、主要国の長期金利が上昇し、債券価格は下落しました。一方で株式指数は、米国での早期利下げ期待が後退し弱含む場面もありましたが、その後の主要半導体銘柄の好調な決算や、6月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化などを受けてソフトランディング期待が高まったことにより上昇しました。また為替は、円買い介入と見られる動きで円が上昇する動きもありましたが、日銀が金融引き締め策について具体的な決定を先送りしたことなどから、日本と主要国の金利差が開いたまま継続するとの見方が根強く、主要国通貨に対して円が下落し、円安が進行しました。
- このような背景から、第1四半期末におけるリスク分担型企業年金の運用資産額は506.0億円、運用実績は四半期でプラス0.93%となりました。
- 当基金は引き続き中長期的な観点から運用を行い、資産運用の基本方針を遵守し、将来にわたって健全な年金財政を維持するよう必要な措置を講じてまいります。