新年のご挨拶(令和6年1月)
年頭所感
印刷メディア企業年金基金 理事長 山口明義
新年おめでとうございます。
事業主、加入者及び受給者の皆様には、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年は、〇年ぶりのリアル開催といった表現をあちこちで見かけ、街にも賑わいが戻ってまいりました。一方、ウクライナ、イスラエルでは軍事衝突が続き、輸入物価の上昇等に伴い物価が大きく高騰するなど、日常生活、事業活動両面にわたり、ご苦労の絶えない一年だったのではないかと推察いたします。
さて、当基金は、昨年6月、健保会館の新築に伴い、台東区東上野に移転し、新たなスタートを切りました。事業規模を見ますと、昨年11月末現在で、加入事業所は119社、加入者が約3,200人、資産は約24億円となりました。
当基金は、キャッシュバランス(CB)プランと言われる資産運用のリスクが事業主、加入者の一方に偏らない、低リスク、低負担の企業年金です。近年の長期にわたる超低金利時代にあっても、最低でも年1.5%の利息が付与される仕組みとなっております。社員の皆様の福利厚生の充実を図る観点のほか、人手不足が深刻化する中、優秀な社員を獲得する観点からも企業年金への加入は大きなアドバンテージになりますので、未加入の皆様にはぜひ、この機会に企業年金への加入のご検討をお願いします。
さらに、本年からNISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)の拡充が図られます。これらの制度では、運用収益や掛金が非課税となり、あるいは所得控除の対象となる等のメリットも設けられております。老後の資産形成のため、企業年金への加入に加え、お一人おひとりの方が、負担可能な金額の範囲内で各々のライフプランに合わせて活用することを考えられてはいかがでしょう。
今年は辰年ですが、相場の格言に「卯跳ね、辰巳天井」というものがあるそうです。2万5千円台でスタートした日経平均が33年8か月ぶりの高値を記録するなど、まさにハネた昨年に続き、格言どおりなら本年(さらには巳年の来年)も高値水準で推移してくれるでしょうか。もとより年金資産は、短期の利益獲得を追い求める性質のものではございませんが、当基金のみならず関連業界の皆様、さらには国全体にとりまして、勢いよく活気あふれる年となることを期待せずにはおられません。
最後になりますが、皆様方の一層のご繁栄とご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。