給付設計
「第一年金」は終身年金なので、生涯受けることができます。
「第二年金」は、支給期間を10年、15年、20年から選択できる有期年金です。
「第三年金」は、旧ワイスの企業年金制度から移行した退職金を原資とし、支給期間を5年、10年、15年から選択できる有期年金です。旧ワイスから転籍した方のみ該当します。
旧ワイスからの制度移行について
会社統合により旧ワイスの企業年金制度は2011年1月1日付でファイザーの企業年金制度に移行しました。確定給付年金と確定拠出年金それぞれの移行内容は次のとおりです。
◆確定給付年金の移行
- 旧ワイス基本ポイント残高分を移行する
- 移行残高を凍結し退職時に給付することで保証する
- 特別退職ポイント分は移行時等級に基き旧ワイス基準で退職時に加算する
- 移行後は新確定給付の第三年金として分離して管理する
- 移行後のポイント加算は現ファイザー制度の第一年金、第二年金による
◆確定拠出年金制度の移行
- 旧ワイス残高をファイザー制度へ移管する
- 統合後はファイザー制度で拠出、運用、給付する
会社が支給する企業年金としては確定拠出年金があります
確定拠出年金制度は、準社員、契約社員、特別契約社員を除く社員が加入します。
確定拠出年金は、会社が毎月拠出する掛金を加入者が運用し、年金資産として積み立てていく制度です。運用成果しだいで最終的な年金資産(個人別管理資産)が変わります。
個人別管理資産は、一時金として受ける方法以外に、一定額を分割して受ける方法や、年金商品に基づいて有期あるいは終身年金として受ける方法があります。
確定拠出年金制度の詳細は、メニューの「確定拠出年金」をご覧ください。
確定給付年金のキャッシュ・バランス・プランのしくみ
ファイザー基金は年金原資の算定方式にキャッシュ・バランス・プランを採用しています。この方法では、毎月、皆さんの理論年収*に基づいて算出した「基準給与」(給与ポイント)に利息を付与して積み立てていきます。
利息の計算には、20年国債の応募者利回りの過去5年の平均利回りを用います。市場動向によって利回りは変動しますが、上限が5.5%、下限が1.5%と決められています。
基準給与と利息を退職時点まで積み上げたものが「仮想個人勘定残高」で、これをもとに年金額を計算します。
年金額を計算する際の利率も20年国債の応募者利回りの過去5年の平均利回りを用います。ただし、上限5.5%、下限2.0%となっています。
*(ベースサラリー月額×12)+(6月・11月賞与+業績賞与(ターゲット額))
「基準給与」(給与ポイント)の算出方法
- ①
- 初めに確定給付年金(DB)と確定拠出年金(DC)の合計拠出額を算出します。
- ②
- 合計拠出額の30%にあたる額がDC拠出金となり、残りがDBの基準給与(給与ポイント)になります。ただし、DCの拠出金が25,500円を超えた場合は、超過分をDBの基準給与(給与ポイント)に上乗せします
*1 | 係数
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*2 | 特別加算額
|
確定給付年金(DB) | 確定拠出年金(DC) | |
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給付ポイント計算 (月額) |
DB・DC合計額-(DB・DC合計額×30%) *DC拠出金が25,500円を超えた場合は、 超過分をDBに上乗せ |
DB・DC合計額x30% 上限25,500円 |
確定給付年金(DB)制度から受け取る年金・一時金額のモデル額
- プロフィール
- ○勤続期間 38年
- ○一般社員(大卒)
- ○定年退職
- <給付の種類>
- 全額を一時金で受け取る場合 17,188,000円
- 全額を年金(20年)で受け取る場合 1,042,600円【年額】
*上記金額は、あくまでもモデル額であり、実際の金額は理論年収や適用利率により異なります。