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基金の財政

基金の財政については、基金の掛金や運用収益の収入と年金などの給付等の支出の状況についてご案内します。また、基金の運用概況では基金の資産をどの様な形で運用しているかをご案内します。


基金の財政運営につきましては、規約に謳っている給付を確実に実施するため、基金の実施事業所の加入者数や年齢構成等の基礎数値に基づいて、掛金や運用収益などの収入と、年金や一時金などの給付等の支出をもって掛金率を決めて運営をしています。

財政運営のうえで、将来にわたって約束した給付が確実に行えるよう、収支について決算や財政再計算により基金財政の状況をチェックしています。

基金の財政として以下の内容をお示ししております。


1. 基金の決算概要

2023年度の決算につきましては、7月26日の第22回代議員会において承認されました。その内容は以下のとおりです。


年金経理

年金経理は、基金の年金・一時金(福祉給付金を除く)、掛金債権の管理、年金資産の管理運用に関する経理で、基本部分と加算部分に経理区分しています。

年金経理の決算では、前年度中の掛金や年金資産の運用収益、年金・一時金給付費、年金資産の受託機関への運用報酬及び業務委託費の状況のほか、将来の年金・一時金の給付に要する積立金の確保状況について検証をします。


2023年度決算の概要

【年金経理】(基本部分+加算部分)

損益計算書の経常収支の収益は、掛金等収入が360,260千円、信託運用収益が2,643,972千円の計3,004,232千円を計上。一方、費用の経常収支は、年金・一時金の給付費799,671千円、中途脱退者に係る移換金102,627千円、年金資産運用に係る報酬62,345千円、業務委託費等31,011千円の計955,654千円を計上し、掛金等収入から給付費等費用を差引いた635,394千円が元本減となっています。また、特別収支には、収益に業務会計からの受入金100,000千円、費用の特別支出に加算の加入者記録取消しに係る27,552千円を計上しています。負債の変動には、費用に責任準備金増加額1,010,275千円を計上しています。これは当年度の大幅な運用収益によるもので、内訳は基本947,099千円、加算63,176千円となっています。また、基本金の費用には当年度剰余金1,070,750千円を計上しました。

貸借対照表の資産の流動資産は、現金・預貯金が652千円、未収掛金が57,594千円の計58,246千円、固定資産は18,283,498千円で、純資産額は合計18,341,744千円となりました。一方、負債勘定の純資産額は、支払備金が未払給付費254,688千円、未払移換金の4,483千円の計259,172千円。また、負債として負債勘定に責任準備金16,434,895千円を計上しています。また、基本金には別途積立金576,927千円及び当年度剰余金1,070,750千円を計上しており、その合計額を剰余金として翌年度に繰越しています。


財務諸表

損益計算書 年金経理(基本+加算) (単位:千円)
収  益 費  用
掛金等収入 360,260 給付費 799,671
信託運用収益 2,643,972 移換金 102,627
業務会計からの受入金 100,000 運用報酬等 62,345
    業務委託費等 31,011
    特別支出 27,552
    責任準備金増加額 1,010,275
    当年度剰余金 1,070,750
合   計 3,104,232 合   計 3,104,232

*決算金額は千円未満を四捨五入して記載しています。


貸借対照表 年金経理(基本+加算) (単位:千円)
資  産 負  債
現金・預貯金 652 未払給付費 254,688
未収掛金 57,594 未払移換金 4,483
固定資産(信託資産) 18,283,498 負債(責任準備金) 16,434,895
    別途積立金 576,927
    当年度剰余金 1,070,750
合   計 18,341,744 合   計 18,341,744

*決算金額は千円未満を四捨五入して記載しています。


2023年度末 年金財政の状況

令和5年度 積立水準について

年金財政の状況のイメージ

  1. 継続基準の財政検証
  2. 年金制度が今後も継続していくという前提で、責任準備金(*)の額に対して、積立金を十分に保有しているかどうかを検証するものです。

    *注 責任準備金とは、給付の支払現価から掛金の収入現価を控除した額です。


    継続基準:純資産額が責任準備金額の100%以上を確保

    責任準備金額 A 16,434,895千円
    純資産額 B 18,082,572千円
    当基金の確保水準 B/A 110%

    上記の通り、継続基準の基準を満たしています。

    掛金再計算の要否判定比率:純資産額と許容繰越不足金額の合計額が、責任準備金額の100%以上を確保

    許容繰越不足金(*)の額 C 880,976千円
    当基金の確保水準 (B+C)/A 115%

    *注 許容繰越不足金とは、掛金の見直しが許容される不足金の範囲を示す額です。


    上記の通り、掛金再計算の必要はありません。


  3. 非継続基準の財政検証
  4. 加入者や受給者等の受給権が確保されているかどうかを検証するために、年金制度を終了した場合に既に発生しているとみなされる債務(最低積立基準額)に対して、積立金が保有されているかどうかを検証するものです。

    最低積立基準額の計算には、確定給付企業年金法施行規則第55条第1項第1号の予定利率に、基金の財政運営に関する規程に定める率(0.5%)を加算した率を使用しています。


    非継続基準:純資産額が最低積立基準額の100%以上を確保

    最低積立基準額 D 12,546,187千円
    当基金の確保水準 B/D 144%

    上記の通り、非継続基準の基準を満たしています。


☆決算に関連する年金経理の用語解説

【固定資産】
年金給付、一時金給付のために積立て、運用機関で運用を行っている年金資産

【責任準備金】
年金、一時金のために現在積み立てしておく必要額

【最低積立基準額】
規約に定められている給付を行うための現価相当額

【流動資産】
現金、預貯金や当年度分の掛金で収入が翌年度になる額

【流動負債】
当年度分のうち、支払が翌年度になる額

【支払備金】
翌年度以降になる給付費や未払いとなっている移換金等

【移換金】
基金から企業年金連合会等へ移換した中途脱退者の年金原資

【業務委託費】
基金が年金給付、一時金給付等の業務委託に係る手数料

【運用報酬等】
基金の年金資産を運用する信託銀行や投資顧問会社など運用機関に支払う運用手数料

【給付費】
年金給付、一時金給付として支払う費用

【財政悪化リスク相当額】
20年に一度の頻度で生じると想定されるリスクに耐えうる額

【許容繰越不足金】
掛金の見直しを行わなくてもよいと許容される不足金

【追加拠出可能現価額】
財政悪化リスク相当額のうち財源が確保されていない額


業務経理

業務経理は、基金の事業運営に関する事業経費等を扱う経理で、業務会計と福祉事業会計があります。


【業務経理-業務会計】

損益計算書の収益は、事務費掛金収入が81,271千円、福祉事業会計からの受入金が39千円、基本金戻入金4,701千円、利息2千円、雑収入3,100千円、当年度不足金70,632千円で合計159,744千円を計上。一方の費用には、基金運営に係る事務費(給与・諸手当、引当費、需要費等)46,930千円、代議員会費794千円。AUPに係る業務委託費が572千円、繰入金に年金経理への繰入金100,000千円、福祉事業会計への繰入金4,600千円、基本金への繰入金4,796千円、会費等の雑支出が2,052千円の合計159,744千円を費用計上しています。

貸借対照表の流動資産には、現預金128,490千円と未収事務費掛金13,441千円の計141,930千円、固定資産は事務所敷金の4,796千円、前払金に社会保険料の前払金502千円、当年度不足金70,632千円を計上。一方、流動負債には預り金、引当金、未払金等の計24,877千円、基本金に基本金、繰越剰余金の計192,985千円を計上。資産負債勘定の合計は217,861千円となります。


財務諸表

損益計算書(業務経理業務会計) (単位:千円)
収  益 費  用
事務費掛金収入 81,271 事務費 46,930
受入金 39 代議員会費 794
基本金戻入金 4,701 業務委託費 572
受取利息及び配当収入 2 繰入金 109,396
雑収入 3,100 雑支出 2,052
当年度不足金 70,632    
合   計 159,744 合   計 159,744

*決算金額は千円未満を四捨五入して記載しています。


貸借対照表(業務経理業務会計) (単位:千円)
資  産 負  債
流動資産 141,930 流動負債 24,877
固定資産 4,796 基本金 192,984
繰延勘定 502    
当年度不足金 70,632    
合   計 217,861 合   計 217,861

*決算金額は千円未満を四捨五入して記載しています。


【業務経理-福祉事業会計】

業務会計からの受入金を元に基金が実施している長寿祝金、結婚祝金、就学祝金等の福祉給付を行う福祉事業に係る会計です。


2023年度福祉給付金の実績
長寿祝金(70歳) 42件 840,000円
長寿祝金(77歳) 18件 540,000円
結婚祝金 86件 860,000円
就学祝金 441件 2,205,000円
遺児育英資金 3件 55,000円
合計 670件 4,600,000円

損益計算書(業務経理福祉事業会計) (単位:千円)
収  益 費  用
業務会計からの受入金 4,600 需用費 61
    業務会計への繰入金 39
    福祉給付金 4,500
合   計 4,600 合   計 4,600

*決算金額は千円未満を四捨五入して記載しております。


貸借対照表(業務経理福祉事業会計) (単位:千円)
資  産 負  債
  0   0
合   計 0 合   計 0

*決算金額は千円未満を四捨五入して記載しております。

*福祉事業会計は年度末に預金残額等を業務経理に戻入れるため、資産・負債の計上はありません。


公認会計士による合意された手続業務(AUP)の実施について

「確定給付企業年金の事業運営基準」に基づく、公認会計士による合意された手続業務(AUP)は、総合型確定給付企業年金基金の会計の正確性確保には、公認会計士による本格的な会計監査の導入が有効であるとして、AUPは財務諸表等の監査として実施されるものではなく、基金の内部統制に係る保証を提供するものでもありませんが、この「実施結果報告書」を監事監査に活用し監査の充実を図るため、監事の定例監査において「実施結果報告書」を補完的資料として財務諸表等の検討が行われています。

令和5年度におけるAUPの手続業務は、都合5回の往査による検証のほか、郵送による書類確認が行われ「実施結果報告書」を受領しており、その内容には各確認事項における金額、処理件数、記載内容の一致および各確認書類に対する押印、正確な修正、例外事項が無い事が確認されたと報告がされ、特別な記載は有りませんでした。

この「実施結果報告書」を補完的資料として活用し監査した結果、当基金の令和5年4月1日から令和6年3月31日までの事業年度の財務諸表等は、当基金の運営実績を適正に表示し、基金が制定している財務及び会計規程並びにその運営が法令に準拠しているものと認める監事意見書を受領しています。

なお、当基金の実施事業所の事業主、加入者及び受給権者の皆様が当該実施報告書の閲覧を希望する場合は、当基金までご連絡ください。


年金資産の確保状況『2023年度の年金資産の運用状況』

基金の年金資産運用については、年金給付及び一時金給付のために必要となる年金資産を確保するため、基金の代議員会において承認された政策的資産構成割合に基づき、運用機関の信託銀行及び投資顧問会社に委託し、国内外の債券、株式等に分散投資して、基本年金及び加算年金の資産をそれぞれ運用しており、その収益をもって将来の年金等給付に備えています。

2023年度の運用については、急激に引上げられた米国金利引下げ局面の影響から大きな景気停滞が発生するという予想をよそに、好調な企業業績に支えられて景気停滞の時期が後ろにずれてこの好調さが夏場まで残り、秋口に国内株式に若干の調整があって、それに為替が反応して円高に推移するかと懸念されましたが、結果として年末まで運用環境に大きな崩れはありませんでした。

年明けにおいても米国の利下げと日本の利上げ時期が後ろにずれる観測のなかで、日米の株価が過去最高値を更新する急激な上昇をしました。年度末に入っても国内株式に上昇が続いたことで、その警戒感から日本では中旬に調整が見られて年度末の軟調推移が心配されましたが、後半の米国金利引下げ時期の後退予測と国内金融緩和政策解除後、日米の株価が再上昇して更に過去最高値更新を見せ、為替も円安基調のまま大きな崩れはなく年度を終えました。

この結果、当基金の年度末収益率は、基本16.58%、加算13.93%、全体16.20%で、予定利率、期待収益率を大きく上回り、年金総資産額も前年度比で20億7,250万円増の182億8,350万円になっています。


2. 資産運用の概況

年金資産の運用実績は次のとおりです。

区分 科目 2022年3月末 2023年3月末 2024年3月末
基本部分 運用実績 収益額 523百万円 1百万円 2,315百万円
収益率(A) 3.51% 0.01% 16.58%
ベンチマーク(B) 4.48% 0.22% 14.58%
超過収益率
(A)-(B)
▲0.97% ▲0.22% 2.00%
元本増減額 ▲424百万円 ▲1,212百万円 ▲591百万円
運用資産額 15,066百万円 13,855百万円 15,663百万円
加算部分 運用実績 収益額 86百万円 11百万円 329百万円
収益率(C) 3.64% 0.44% 13.93%
ベンチマーク(D) 2.92% 0.34% 10.62%
超過収益率
(C)-(D)
0.72% 0.11% 3.30%
元本増減額 ▲62百万円 ▲47百万円 ▲45百万円
運用資産額 2,392百万円 2,356百万円 2,621百万円

※金額については、小数点以下を四捨五入して記載しています。

なお、上記表の収益額には評価損益を含んでおります。


☆用語の解説

【ベンチマーク】
設定した運用目標に対して、運用が目的どおりに実施され、目標が達成されたかについて検証・評価する際に、ポートフォリオの収益率と対比する基準として用いられる指標。


【政策的資産構成(政策アセットミックス)】
基金制度を運営していくうえで、基金が中長期的に維持すべき基本的な基金全体としての資産配分のことで、基本ポートフォリオとも言われる。


年金資産の運用状況(令和6年7月~9月)

基金では将来の年金及び一時金給付の原資として、事業主様にご負担頂いている掛金を元とした年金資産を、運用管理規程に基づいて信託銀行及び投資顧問会社に委託して年金資産の運用をしています。

また、運用に当たっては中長期的な見通しの下、代議員会において承認された政策的資産構成割合(政策アセットミクス)に基づいて運用しており、国内外の債券、株式等の資産に分散投資を行うことで運用リスクの低減を図り、その運用収益を合わせて将来の年金及び一時金給付に備えています。

7月は内外株式に大きな変動が見られ、国内株は前半に為替の円安基調に対する先高観から予想外の大幅上昇があり、日経平均が42,000円を超えその勢いは米国の利下げ観測やハイテク株の上昇等と相まって、過去最高値の更新(42,224円)までに引上がり、為替(\/$)は円安が進みました。後半に入り局面が変わり下旬に掛けて37,667円にまで下がり、月内に4,500円を超す大きな上下がありました。その間、日銀の為替介入や現米国大統領の候補撤退、為替の円高移行観測等が絡んで下落を手伝いました。終盤に多少の回復が見られましたが、前月末比で481円超下回り、為替(\/$)は前月末比10.4円の円高でした。一方、米国株については上旬の軟調から中旬に上昇し、中旬以降にハイテク株の低迷や大統領選挙戦に加え金融政策の転換予測から下落しましたが、企業業績に支えられた終盤の持直しにより、前月末比で1,700ドル超上回りました。

結果、7月は6月までの回復基調が帳消しとなり、基本の収益率は僅かにプラスを維持しましたが加算はマイナス運用に終わり、全体の収益額も前月比で約4億5,000万円減となりました。

8月は上旬に米製造業景況指数が予想を下回り、失業率の上昇を受け米景気後退懸念が高まって米国株式が大幅な下落をしました。為替は日銀の利上げ実施により円高が進行し、この円高進行と米景気後退懸念を受け、国内株式は過去最大の下落をしました。その後、米国の景況指数が予想を上回ったことや、日銀の利上げ否定発言があり内外株は徐々に値を戻しました。中旬も米小売売上高が予想を上回ったことで米景気後退の警戒感が薄らぐ一方、為替が円安移行したことで内外株式は上昇しました。また、下旬にFRBの利下げ容認発言で9月利下げの方針が示されて米国株式は上昇し、為替は日米の政策金利差が意識されて円高が進行しました。

結果、8月は前月に続き重い運用環境となり、基本、加算共にマイナス運用に落込みました。

9月は、徐々に持直しを感じさせた8月後半の回復基調が一転し、9月前半に再び国内株(日経平均)が3,000円を超える下落をしました。この間145円前後で推移していた為替(\/$)も、景況感と運用環境の見通しによって140円を割る円高移行をしましたが、中旬に米国の予想を上回る金利引下げがあり、米国株が後半に上昇基調となったのを受け国内株も上昇して、下旬には月初の下落分を回復して持直しの期待をしましたが、末日に自民党総裁選の結果から2,000円近い下落をしたことで前月末を下回って終わりました。

日本株の動向は米国の経済指標が予想を上回るか否かで大きく変動しており上値に重い展開が続いた結果、8月に続く低迷によりマイナス幅が広がりました。

 参考 通期修正総合利回り推移 (第2四半期)
7月末基準 8月末基準 9月末基準
基本 0.40% ▲0.15% ▲0.33%
加算 ▲0.32% ▲0.46% ▲0.58%
全体 0.30% ▲0.19% ▲0.37%

3. 基金の予算概要

令和6年度事業計画及び予算の概要

去る1月25に開催された第20回代議員会において基金の令和6年度事業計画案及び予算が議決されました。その概要は、次のとおりです。

予算編成の基礎数値(令和6年度の見込数)

○実施事業所数  50事業所(加算:8事業所)
○平均加入者数  男1,673人 女5,481人 計7,154人
     (加算:男   206人 女   619人 計   825人)
○平均給与額  315,720円(加算:364,388円)

○ 給  付
種類 受給形態 人数 給付総額
老齢給付      
  年金受給者 575名(加算:39名) 249,580千円(加算:5,867千円)
  一時金受給者 61名(加算:11名) 316,690千円(加算:29,636千円)
脱退一時金給付      
  一時金受給者 379名(加算:50名) 343,820千円(加算:40,612千円)
遺族給付      
  一時金受給者 7名(加算:1名) 20,153千円(加算:1,804千円)

事業運営の事項

  • 基金の安定運営のため、基金未加入事業所への加入促進対策の実施
  • 加入者に対する制度周知の実施
  • 代議員会、理事会の開催
  • 事業所からの要請による説明会の実施
  • 広報活動
    ・基金だより 2月・8月を予定 誌面の刷新
    ・事業主宛に、事業概況と年金資産運用の状況を報告(四半期毎)
    ・ホームページの更新及びコンテンツの刷新
  • 基金事務に関する事務説明会の実施
  • 福祉事業の実施(長寿祝金、結婚祝金ほか福祉給付)

年金経理

  • 年金経理は、基金の行う年金給付・一時金給付や掛金及び年金資産の運用に係る経理で、基本年金、加算年金に区分されています。
  • 年金経理の予算の概要は以下のとおりです。金額を百万円単位にしているため、計が一致しない場合があります。

 予定損益計算書(基本) 令和6年4月1日~令和7年3月31日
費  用 収  益
給付費 931百万円 掛金等収入 297百万円
移換金 60百万円 運用収益 459百万円
運用報酬等 65百万円 責任準備金減少額 326百万円
業務委託費等 27百万円    
1,083百万円 1,083百万円

 予定貸借対照表(基本) 令和7年3月31日現在
資  産 負  債
流動資産 57百万円 支払備金 125百万円
固定資産 14,002百万円 責任準備金 13,934百万円
14,059百万円 14,059百万円

財政悪化リスク相当額 3,855百万円
リスク充当額 2,629百万円
数理債務 11,463百万円
未償却過去勤務債務 0百万円

 予定損益計算書(加算) 令和6年4月1日~令和7年3月31日
費  用 収  益
給付費 78百万円 掛金等収入 78百万円
移換金 7百万円 運用収益 72百万円
運用報酬等 6百万円    
業務委託費等 4百万円    
特別支出 29百万円    
責任準備金増加額 27百万円    
150百万円 150百万円

 予定貸借対照表(加算) 令和7年3月31日現在
資  産 負  債
流動資産 11百万円 支払備金 46百万円
固定資産 2,404百万円 責任準備金 1,792百万円
    基本金 577百万円
2,415百万円 2,415百万円

財政悪化リスク相当額 429百万円
リスク充当額 1,139百万円
数理債務 1,529百万円
未償却過去勤務債務 0百万円

業務経理

  • 業務経理は、事務費掛金を財源として基金業務を運営するための経理で、主に基金運営の人件費、物件費に係る業務会計と、長寿祝金や結婚祝金等の加入者や受給者のための福祉事業に係る福祉事業会計に区分されています。
  • 業務経理の予算の概要は以下のとおりです。
  • 金額を千円単位にしているため、計が一致しない場合があります。

 予定損益計算書(業務会計) 令和6年4月1日~令和7年3月31日
費  用 収  入
事務費 50,908千円 掛金収入 81,098千円
代議員会費 1,044千円 雑収入 23千円
業務委託費 2,772千円    
繰入金 6,810千円    
雑支出 1,374千円    
剰余金 18,213千円    
81,121千円 81,121千円

 予定貸借対照表(業務会計) 令和7年3月31日現在
資   産 負  債
流動資産 170,769千円 流動負債 25,109千円
固定資産 4,796千円 基本金 150,847千円
繰延勘定 391千円    
175,957千円 175,957千円

 予定損益計算書(福祉事業会計) 令和6年4月1日~令和7年3月31日
費  用 収  入
事務費 100千円 受入金 6,810千円
福祉給付金 6,710千円    
6,810千円 6,810千円

福祉事業会計は、業務会計からの受入金で運営するため資産負債はありません。

 福祉給付金内訳(令和6年度推計)
給付金名 件数 金額
結婚祝金 170 1,700千円
就学祝金 538 2,690千円
長寿祝金(70歳) 69 1,380千円
長寿祝金(77歳) 20 600千円
死亡弔慰金 2 40千円
遺児育英資金 5 300千円
804 6,710千円
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