当基金の年金制度（DB）

受給

1．受給資格等（2017年4月以前に退職または年金受給権が発生していた方は、内容が異なります。）

	加入者期間10年以上の加入者又は加入者であった方^（1）	加入者期間が3年以上10年未満の方^（1）
受給資格	老齢給付金の受給資格があります。^（2）	脱退一時金の受給資格があります。
年齢等の要件	①65歳に到達すれば、退職・在職にかかわらず請求できます（確定年金または20年保証終身年金^（3））。 ②60～64歳であれば、退職後に、いつでも請求できます（確定年金）。^（4） ③60歳到達・未到達にかかわらず、退職後であれば一時金で受取ることもできます。^（5）	退職後に、いつでも請求できます。^（6）
年金の受給期間	確定年金（期間：5年、10年、15年、20年）または終身年金（20年保証）^（3）の中から選択できます。	ー
掛金	給与（基準給与^（7））の1.5%が掛金として積立てられています（全額事業主負担）。
キャッシュ・バランス・プラン	積立てられた資金に利息相当額2%（年率）が付与され、受給権者ごとに仮想個人勘定残高が算出され、年金原資となっています（受給開始時期を繰下げている期間中も利息相当額が付与されます。）。
ポータビリティ制度	脱退一時金相当額を、一定の要件を満たす場合に、①企業年金連合会、②再就職先の確定給付企業年金、③再就職先の企業型確定拠出年金、④個人型確定拠出年金（愛称：iDeCo）、に移換することで、将来、通算した給付を移換先から受けることができます。
遺族給付金	加入者期間3年以上の加入者または老齢給付金（年金）の受給権者が亡くなられたとき、遺族に支払われます。
死亡弔慰金	加入者または老齢給付金（年金）の受給権者が亡くなられたとき、原則として遺族に支払われます。

（1） 加入者：65歳未満の厚生年金の被保険者に加入者資格があります。62歳以後は新規加入できません。事業所によっては加入者資格が限定されている場合があります。

（2） 老齢給付金：60歳到達者は、年金・一時金のいずれかを受給できます（併用は不可。また在職中は不可。）。60歳未到達者は脱退一時金を受給できます。

（3） 終身年金（20年保証）：受給開始時期を65歳とする場合は、確定年金（5年、10年、15年）のほか終身年金（20年保証）を選択することもできます。終身年金では85歳到達以後の年金額は半額になります。

（4） 老齢給付金（年金）の受給開始時期：最長65歳に到達するまで繰下げることもできます。繰下げた期間についてもキャッシュ・バランス・プランの対象となります。

（5） 老齢給付金受給資格者の一時金：退職後すぐに請求しない場合は、退職時から請求時まで（ただし最長65歳到達時まで）の期間もキャッシュ・バランス・プランの対象となります。

（6） 脱退一時金受給資格者の一時金：退職時から請求時までの期間については、加入者期間が10年以上であればキャッシュ・バランス・プランの対象となりますが、3年以上10年未満であれば対象になりません。

（7） 基準給与：毎年9月1日時点の標準報酬月額を翌年8月末日まで適用します。

2．受給額の試算（2017年5月以後に加入者となった方を想定して試算しています。）

（1）老齢給付金の受給

（例）標準報酬月額260,000円、加入者期間25年、60歳で退職後ただちに受給開始
受給期間	一時金として	確定年金（年額）
	受給	5年確定	10年確定	15年確定	20年確定
受給額	1,512,900円	318,300円	167,100円	116,800円	91,800円

（2）老齢給付金（終身年金）の受給

（例）標準報酬月額260,000円、加入者期間25年、60歳で退職、65歳で受給開始
終身年金（20年保証）受給額（年額）	65～84歳は101,400円、85歳以後は50,700円

（3）一時金の受給

（例）標準報酬月額別加入者期間別の受給額
標準報酬月額	加入者期間
	5年	10年	20年	30年
88,000円	83,200円	175,100円	388,400円	648,500円
260,000円	245,800円	517,200円	1,147,700円	1,916,200円
650,000円	614,500円	1,292,900円	2,868,900円	4,790,100円

ご留意事項（上記1～2について）：
上記1～2では山口県病院企業年金基金の支給（受給）の制度を説明していますが、典型的な受給者を想定した概要・要点にとどまり、個々の受給者に当てはまるとは限りません。
たとえば、2. （1）（2）（3）の試算は2017年5月以後に新規加入した受給権者についてのものであって、2017年4月以前にすでに加入していた受給権者のものではありません（当基金は、2017年5月の制度変更で厚生年金基金から企業年金基金に移行しました。）。
制度の完全な説明は、山口県病院企業年金基金規約をご参照いただくか、お気軽に当基金までお問い合わせください。

3．受給権の消滅時効

受給権は、民法の規定にしたがって消滅時効が進行します。

民法（2020年4月改正後）によれば次のとおりとなります。

・年金給付を受ける権利（基本権）：次のいずれか早い時に時効が完成します。

①権利を行使できることを知った時から10年間

②権利を行使することができる時から20年間

・年金の支払期月に各期の給付を受ける権利（支分権）：次のいずれか早い時に時効が完成します。

①権利を行使できることを知った時から5年間

②権利を行使することができる時から10年間

掛金の負担

掛金の加入者負担はありません。事業主が全額負担します。

掛金率：
標準掛金	特別掛金	事務費掛金	合計
1.6%	0.6%	0.2%	2.4%

掛金率は、各加入者の毎年9月1日現在における標準報酬月額に対する比率です。（下記の早見表も参照）。賞与からの掛金負担はありません。
特別掛金は、2025年11月に終了する予定です。

掛金早見表（2020年9月改定）（PDF形式/14KB）

PDF形式のファイルを閲覧するためには、Adobe社から無償配布されているAdobe® Reader®が必要です。
Adobe® Reader®はこちらからダウンロードいただけます。